ネスレ最高裁勝利報告集会-姫路
5月10日、姫路労働会館で、「ネスレ介護配転事件ー最高裁勝利報告集会」が開催されました。
会場に駆けつけた地域の支援者と一緒に原告、組合員、共闘、弁護団共に大きな勝利の喜びを分かち合いました。
主催者を代表して、ネッスル労組支援姫路共闘の選梅副議長は、介護家族を持つ労働者に大きな励みとなり、希望を与える最高裁決定だと評価。五年間に亘る二人の頑張りがあったからこその勝利であり、自分の生活を守ることが大きな社会正義、進歩をさせた闘いを真底喜びたいとあいさつしました。
勝利報告の吉田竜一弁護士は、皆さんと一緒にたたかってきたネスレ裁判を五年間で五回も勝ち続けて来られましたと、切り出し。
青田さん上月さんの主張が正当であり、ネスレのやってきたことが日本の現在の常識に照らしてあまりにひどすぎる。しかし逆にそのひどすぎることにより、裁判所も五回とも迷うことなくネスレを負けさせたのだと思うと述べ。ネスレ事件が法的にも大きな影響を与えていること、憲法を守らせることの実践にも繋がると報告しました。
吉田弁護士は、これまで業務上の必要性があれば使用者は配転を命じることができ、当該配転命令は労働者が「著しい」不利益を被らない限り権利濫用にはならないという最高裁判例によって、労働者側にのみ非常に高く設定されていたハードルを切り下げる契機となり得るもので、そのような判決を確定させたことは、最高裁自身が、これまでに確立してきた従前の配転命令に関する判断基準について変化の兆しがあることを自ら認めたと評価してよいものであると、法的な論点の発展を説明しました。
また、企業は、今般の最高裁判決を踏まえ、「家族」をバラバラにしてしまうような遠隔地配転は決して企業の必要のみによって自由に行ないうるものではないこと、育児介護休業法により格別の「配慮」をなす義務を課されていることを、再認識すべきであると、述べました。
元原告の青田さん上月さんは、職場に復帰して、現在研修中であることを報告。この闘いで大きな激励を受け、仲間のありがたさを身にしみて感じているとあいさつ。これからが本当の頑張り時と思っていると、語りました。
「5年間は長くつらい日々だった。この決定が、家族介護に悩む会社員の励みになればうれしい」
続いて、兵庫支援共闘の北島事務局長がネスレ争議の現局面の特徴とネスレ介護配転最高裁決定について次のように報告しました。
ネスレOECDガイドライン違反は、日本の争議の中でも画期となるたたかいを切り開いてきています。
○昨年、08年6月に国会で初のOECDガイドライン違反問題で笠井亮議員によって衆議院外務委員会で質問があり、時の麻生外務大臣から日本の連絡窓口をつくって対応していくという答弁を引き出した。
○続いて、08年8月に中労委が支部団交拒否はだめだとする不当労働行為命令を出した。
○そして、08年9月には日本の連絡窓口(外務省、経済産業省、厚労省)がこのネスレ問題で日本初の「初期評価」(ネスレ問題を引き続いて解決に向け努力していく表明)を引き出した。
このように、日本国内で立法府、行政府が明確な判断をネスレ問題で下していた。そしてこの最高裁判決によって、司法の場でもネスレが三度び裁かれたことになります。
これほど、ねすれがOECDガイドライン違反をしているという決定的なものはありません。
今こそ、ネスレを争議解決のテーブルに就かせる最大のチャンスです。
今一層の大きなご支援をよろしくお願いいたします。

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