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2008年3月 1日 (土)

ネスレ社員、57才の誕生日は寂しい。

ネスレ社員、57才の誕生日は寂しい。

 

人間、年を取れば、誕生日が来てもそんなにうれしくはないと思うが、それでもその人間にとっては人生を歩んできた軌跡となるもの。生まれた月日を家族と共に喜びあうことが自然だ。

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がしかし、ネスレの社員は57才の誕生日をそんな平静では迎えられないのだ。57才の誕生月の月末になると、上司から1通の紙切れを渡される。それは、人事労務本部長がサインをしたもので、各人の新しい賃金が書かれている。4月までの誕生月の者は、春闘を待たずに自分の新しい給与が決まる。もちろん賃上げであろう筈もなく、全員57才になった翌月から、一律一割カットされるのである。気の弱い者は、家族にどう話をしようかと誕生前からいろいろ作戦を考えたりするらしい。つまり妻が機嫌が良い時にさりげなく言うとか・・・

こんなにつらい思いで誕生日を迎えるネスレ社員の57才は寂しいものだ。「年齢による一律賃下げ」は年齢差別ではないかという声も聞こえて来るが、同感である。

米国では1967年に雇用における年齢差別法(Age Discrimination in Employment Act)が連邦議会で成立し、40 歳以上の労働者について採用・解雇・賃金その他雇用の場. 面での差別が原則的に禁止されている。英、独、仏では昨年までに年齢差別禁止の国内法令を施行していると、昨年4月に厚労省が調査結果を発表している。

はなしを戻すと、さらにネスレの役職者は「57才役職定年」という「陰の制度」があって、57才で雇い続けられる者とそうでない者とがふるいにかけられる。何故「陰の制度」かというと、公にはそのような制度はないとされているが、実際は運用されている実態が現存している。57才以降は部長や課長という肩書きも参事、参与と呼ばれるらしい。

いずれにしろ、「ネスレの57才はつらい誕生日を迎える」事になっている。

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