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2008年6月28日 (土)

ネスレとルツェルン音楽祭-「ボローニャ紀行」

ネスレとルツェルン音楽祭-「ボローニャ紀行」

憲法9条の会呼びかけ人でもある作家井上ひさしさんの近著「ボローニャ紀行」にネスレとルチェルン音楽祭が出てきます。

この「ボローニャ紀行」(文藝春秋刊 2008年3月1日第一刷)は、『イタリアの街から世界の在り方を考える-ただ愉しむだけが旅なのではない、こんなふうに旅は思考の場所かもしれない』という単行本の帯の宣伝文句に釣られて書店で手に取りました。2008y06m23d_184603296


この書物は題名に騙されてはいけません。単なる紀行文ではありません。何しろあの井上ひさしさんの手によるものですから。しかし、豊かな学識と辛辣な批判精神をユーモアに包み、読む者を飽きさせないところはさすがです。

日本を始め世界中でさかんに「ボローニャ方式」に学ぼうと言われているのが少しは判ったような気になる本です。中小企業再生、行政改革、地方分権、教育、介護等々をものの見事に解決してきたかに見える「ボローニャ方式」の本質とは何なのか、よく考えさせられました。

そして、ルツェルン音楽祭(ルツェルン・フェスティバル)のことですが、60年以上の伝統と歴史を誇り、3月に行なわれる<イースター音楽祭>、8月から9月にかけて開催される<夏の音楽祭>、11月の<ピアノ音楽祭>と大きく3つの音楽祭から構成され、毎年10万人以上の観客が訪れる一大フェスティバル。中でも<夏の音楽祭>は、地元スイスのみならず国際的にも注目を集める重要な音楽祭の一つと位置づけされているそうです。http://www.lucernefestival.ch/

さて、ネスレとルツェルン音楽祭のはなしです。井上ひさし氏の同書から引用させていただきます。

―― ボローニャでよく見られる銀行財団支援方式は、世界各地に広まっています。わたしの知っているところでは、スイスのルツェルン国際音楽祭がその好例でしょう。ちなみにルツェルン市は、チューリッヒから南南西に約60キロほど行ったところにあるアルプス観光の基地です。第二次世界大戦前夜の1938年、指揮者のツカニーニが反ナチの音楽家たちを集めて国際音楽祭を開きました。そして、毎年つづけられていたのですが、もうひとつぱっとしない。ところが1997年に、ミヒャエル・ヘフリンガーというスイス人のヴァイオリニストが音楽祭総監督に就任してから、にわかに様子が変わってきました。ボローニャ方式を学んだ彼は、クレディ・スイス銀行を説得、現代音楽を中心にプログラムを組みました。銀行がこのような行動を起こせば、ほかの企業も協力を惜しまない。ネスレやロシュ(製薬会社)も参加、そして10年もしないうちにこの音楽祭は現代音楽の聖地になりました。毎年8万人の音楽好きがやってきて、人口6万5千人の街に44億円のお金を落として行くのです。・・・・ ――

ひとつ付け加えますと、2006年から始まった「ルツェルン・フェスティバル in TOKYO」には、ネスレ日本がスポンサーしています。

ただ井上ひさしさんは、ネスレのコンプライアンス違反や、世界中での労働者弾圧の事実を残念なことに知られてはいないようです。

2008年6月21日 (土)

ネスレ関連記事-一握りのグローバル企業が寡占

ネスレ関連記事/ニューズウィークにサンデー毎日 前回は、ネスレ最高裁決定の「プレジデント」記事をご紹介しました。 その「プレジデント」以外にも、以下のように「ニューズウィーク」や「サンデー毎日」の雑誌にネスレ関連記事が載っているのが判りました。 また、内容など詳しいこと判ればお知らせします。 それにしても、ネスレのコーヒーが苦いことがマスコミでも次第に知れ渡ってきたようです。 20080521ns PicturePower/カカオの国のほろ苦い現実 Smai20080428190643 撮影ジェシカ・ディモック/コートジボワール、チョコレート/ ニューズウィーク(2008/05/21)/頁:68 「ほろ苦い」ではすまない労苦、違いが分かるコーヒーの現実 ドキュメンタリー映画「おいしいコーヒーの真実」、ネスレ/ サンデー毎日(2008/05/18)/頁:36 一握りのグローバル企業が寡占-水の自由化・民営化が孕む問題 156701 スエズ、ヴェオリア・エンバイロンメント/ 週刊ダイヤモンド(2007/07/21)/頁:47

2007年12月26日 (水)

英国でネスレ賞が揺らいでいます。

THE BOOK STANDARDによれば、英国のネスレ児童図書賞の今年の受賞者がネスレからの賞金を受け取ることを断ったというニュースが伝えられています。2007y12m16d_090048562

BOOKTRUSTのHPによればネスレ児童図書賞は、英国の最も長く続く賞のうちの1つです。賞は児童文学でまさしくその最高を祝います、そして、長年にわたっておよそ50万人の学校の児童が関係してきました。

以下、THE BOOK STANDARDの直訳です。なお、日本語訳が拙く適切でないかも知れませんので、正確には原文を確認してください。

http://www.thebookstandard.com/bookstandard/news/author/article_display.jsp?vnu_content_id=1003685452

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著者は、ネスレ児童図書賞の素晴らしい小切手を拒否します

20071214

ジョエルリケットによって

SOURCE: The Bookseller

著者ショーンテイラーは、ネスレ児童図書賞2007を獲得した後に彼の賞金を受け取ることを拒否しました。テイラーの絵本When a Monster is Born「怪物が生まれるとき」で(ニックシャラットのイラスト)、5番目のカテゴリーでGold賞をとりました。しかし、テイラーは彼が賞の2,500ポンドの半分を受け入れることができると感じないと言いました。そして、「『母乳代用ミルクのマーケティング』についてネスレ取り巻く疑問があります」と表明しました。

水曜日の式典で、英国―全体で何千もの児童によってaward―votedを受け入れられる著者は、小切手を拒否しました。彼は以下のように述べました:「『怪物が生まれるとき』は、選択と関係がある本です。選択のいくらかは生命を与えるように思われます、そしていくらかは生命を奪うように思われます。私は私が生命を与える選択をすることを希望します。依って私は、この小切手を拒否して、それがどこから来たかは戻ることを尋ねることに決めました。」

テイラーは彼の決定がキャンペーングループベビーミルクアクション、ネッスルと「フィールドの経験で権威的な第三者」と一緒に協議の後にとられたオーガナイザーの Booktrust を高く評価するために手紙を発表しました。彼は「ネッスルの論争の的である活動の多くが過去に起きました。そして会社がその実行を改善するために処置を取りました。」しかし、まだ「利益が幼児健康の前に置かれているという危険がまだあります。そして従業員サイドでの動向は、会社方針と矛盾します」と付け加えます。..これらの理由で私はネッスルがこの主要な児童図書賞のために最も適切なスポンサーであると感じません。」

Booktrustは、そのテイラーの決定に「失望する」と言いました。そして、23年間に亘ってネスレ賞が「児童文学で高い標準を認めて、読書に対する愛情を刺激していると強調しています。」

It added that in light of Taylor's refusal of the money, "we are surprised to have been approached by his publishers [Orchard] for the Nestlé Gold Award winner sticker artwork to advertise Nestlé’s public endorsement of his winning book."

ネスレは「母乳養育が赤ちゃんに授乳する最高の方法であります。そして、我々が母乳養育の保護と促進を強く約束すると思っていますと言いました。我々は11月に会議でこの考えをテイラー氏に説明して非常に満足してもらえた。そして、その後で、彼はショートリスト上に残るほうを選んで、式典の後彼は賞を受け入れました。」と声明を出しました。

他の勝者は、Shadow ForestをもつマットヘイグとOttolineとYellow Catをもつクリスリードルでし

2007年12月 8日 (土)

世界を変えた6つの飲物-ネスレ争議は

世界中で代表的な飲み物といえば、ワインやウイスキー(蒸留酒)にビール、コーヒーや茶、コーラなどいろいろありますが、多くの飲み物はその時代や文化と深い関わりもっており、生まれた当初は薬や貨幣の代わりになっていました。

今年発行された本でイギリスの歴史家が著した『世界を変えた6つの飲み物』に、古代から現代まで、6つの飲み物が語る熱情と覚醒の世界史が展開されていておもしろい。ささやかな飲み物が、人類を駆り立て、歴史をつねに動かした、その大いなる秘密が明かされます。2007y12m08d_174539218

例えば蒸留酒の代表であるウイスキーは、ワインを蒸留する技術と共に発明されて、大航海時代にコンパクトで保存のきく飲み物として瞬く間に広がりました。

アメリカの初代大統領のジョージワシントンは晩年自ら蒸留酒の製造工場をつくった人物として有名だそうです。

ここで突然ですが問題です。

先ほど述べた6つの飲み物を生まれた時代順に並べて下さい。

正解は;

     ビール・・・最初の文明であるメソポタミア/エジプト時代に最初のビールが出来た。奴隷の売買の精算にビールが使われたという証拠がのこっているようです。考古学者によれば、ビールの起源は6000年以上前にも遡るといわれ、人類最初の文明であるシュメール文化において既にビールが飲まれていたとされています。歴史上の最古の記録としては、紀元前4000年から3000年頃にメソポタミアのシュメール人が「モニュメント・ブルー(またはモニュマン・ブルー)」と呼ばれる粘土板にビール造りについて書き残した「ニンカシ(ビールの女神)に捧げる賛歌」があります。

     ワイン・・・古代ギリシャやローマ時代に生まれた。当時から等級付けがワインにはつきものだったらしい。果物や蜂蜜には自然にたくさんの酵母が付着しています。その果物が潰れて果汁が出たり蜂蜜が雨でうすまったりすると、たちまち付着していた酵母が増殖、発酵を始めます。このように、ほとんど人間が手を加えないうちに、果実から果実酒(ワイン),蜂蜜から蜂蜜酒(ミード)ができます。こうした糖分の酒こそ最も自然にできる酒だといえます。ギリシア人はワイン醸造の技術を大きく発展させると共に、ワインを宗教的儀式に使い、貿易品としてもさかんに利用しました。ギリシア文明を継いだローマ人は、ワインを造るとき、壷の代りに木樽を使うようになりました。これによってワインの長期貯蔵や熟成が可能となり、さらに、ロ一マ帝国の版図の広がりと共に、ぶどう栽培とワイン醸造の技術はヨーロッパ各地に広まりました。 

     コーヒー・・・アラビアで生まれ、その後西洋の思想家たちは、古代ギリシャの思想を超えようと覚醒をもたらし知性の元となると考えられていたコーヒーを中東からヨーロッパにもたらした。各地にコーヒーハウスが出現。商売や政治、学問を語り合う場として知性の社交場となった。とりわけフランスでは進歩的な思想を生む土壌を提供しました。

     蒸留酒・・・大航海時代に発明。15世紀後半から17世紀にかけては大航海時代とよばれ、ヨーロッパ各国が競って海外に進出した時代です。

     紅茶 ・・・イギリスで中国から輸入された茶がコーヒーを脅かしたといわれています。諸説ありますが、中国の烏龍茶を進化させて紅茶が生まれたというのが本当のようです。1662年、ポルトガルの皇女キャサリンがイギリス王室に嫁いだときに持参したのがきっかけとなり、イギリスで紅茶が親しまれるようになりました。1823年には、植物学者のR・ブルース大尉が、インドのアッサムで自生の茶樹を発見し、イギリス内での製茶事業が進展し、紅茶文化も大きく花開きました。

     コーラ・・・人工的に炭酸を加えた飲み物が18世紀後半にヨーロッパで生まれた。それから100年後、アトランタの薬剤師が気付け薬としてつくったのがコーラ。その後アメリカの国民的飲料となりました。

コーヒーについてもう少し詳しくお話ししますと、最初のコーヒーを生産して農産物として商品化したのはアラビヤ人です。
コーヒー(CAFE)の名称はコーヒーの樹が最初に発見された場所の名前、カッファ(Kaffa)から由来していると思われる方も多いと思いますが実際にはアラビヤ語のqahwa(ワインと言う意味)からきているそうです。ですから、14世紀にヨーロッパに紹介された当時は「アラビヤのワイン」として認知されていました。コーヒー栽培に関する最初の記録は西暦575年にイエーメンで発見されました。しかし、コーヒーが世界に広く紹介されたのはやっと、15世紀になってからです。 その当時のコーヒーは栽培と飲み物としての処理に完璧な管理技術を堅持していたアラブ民族の重要な資産でした。1615年頃にヨーロッパ人はベニスの商人を介して飲み物としてのコーヒーを知りました。そんな訳でコーヒーはアラブ人の間で7つの鍵で守られた重要な商品でした。その当時、外国人はコーヒー農場に近寄る事を禁止されていました。アラブ人は命を賭してコーヒーの苗を守っていたわけです。

そこで考えてしまいました。

ネスカフェやゴールドブレンドを日本で製造販売しているネスレ日本は何十年にも亘って労働者を弾圧してきましたが、いずれ近い内に抑圧されている労働者から手痛いしっぺ返しを受けるでしょう。コーヒーはアルコールの入っていない初めてのカフェイン飲料でした。カフェインは人々の頭脳を覚醒させる効果がある飲物。人々が覚醒するのは歴史の必然ですから。

【著者紹介】
〈トム・スタンデージ〉歴史家。『エコノミスト』誌のエディター。『ガーディアン』『デイリーテレグラフ』『ワイアード』など、多くの新聞・雑誌にも寄稿。 

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